前回に引き続き、基本設計作業の中で効率化できそうな部分を検証していきます。
今回は「③データベース設計」に注目し、定義書の作成を生成AIに任せてみることにしました。
普段の仕事では要件定義で出てきた項目や、業務上必要そうな項目を羅列したり、画面設計やファイル設計からの情報をもとに後から作成したりとプロジェクトによって作成タイミングが違ったりします。
とりあえず項目がなんとなく出てきたタイミングを想定して試してみます。
一先ず項目の羅列と出力して欲しいExcelテンプレートを渡して、どの程度出力してくれるか見てみたいと思います。
プロンプト
※Chat-GPT 4oを使用

※DBテンプレート.xlsx を添付
画面項目からDB定義書を作成したいです。
添付のExcelはDB定義書のテンプレートです。
下記の項目をテーブル定義としてテンプレートに書き出してください。
論理カラム名が下記の項目になります。
物理カラム名は項目名を英語に変換してアッパースネークケースで記載してください。
データ形、長さ/精度などは項目名から推測して設定してください。
物理テーブル名と論理テーブル名の右側にもテーブル情報を設定してください。
DBはOracleです。予約語は使用しないでください。
システムで必要と思える項目があれば追加してください。
## 項目
社員番号
名前
入社年月日
メールアドレス
連絡先
所属
役職
結果

一先ずと言っておきながら、初回で思った以上にしっかり作成されてしまいました。
実際のプロジェクトでは、命名規則や型・精度のルールなど細かい定義が必要になりますが、叩き台としては十分な結果です。
まとめ
比較的よく見かける項目名だったこともあるせいか、違和感のない内容で仕上げてくれました。
入力したのは「項目の羅列」と「テンプレートファイル」だけです。
それにもかかわらず、ここまで完成度の高い定義書が得られたのは大きな収穫です。
物理名やデータ型、長さ/精度など、定義書作成時に毎回手間になる部分を自動で出力してくれるのはかなり助かります。
今後の展開
今回はシンプルな項目で試しましたが、今後は以下のようなケースも試していきたいと思います。
- より業務に特化した項目名(例:請求締日、入金ステータスなど)
- 推測しづらい名称や曖昧な表現
- 項目数を増やしたパターン
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